【本】『思考・発想にパソコンを使うな』で考えるデジタルとのおつきあい
思考・発想にパソコンを使うな (幻冬舎新書) | ||||
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内容(「BOOK」データベースより)
あなたの思考・発想を凡庸にしているのはパソコンだ!コピー&ペーストで、記憶力、構成力、表現力が衰える。パソコンは大量の情報の収集・整理には便利だが、知的創造には不向き。そこで「手書きノート」だ。ふと浮かんだアイディアは、断片をメモするだけでなく、可能な限り文章化する。文章にすれば記憶に定着しやすいし、そのプロセスが、自己分析力と他人に伝える力をつける。漱石、熊楠から、野村克也監督、中村俊輔選手まで、古今各界一流人の使えるノート術も一挙公開。
在庫(?)整理のために押し入れの中の本を再読したりまとめたりした3連休でした。
キーボード入力と手書き、ノートとメモの違い
サブタイトルの『「知」の手書きノートづくり』という通り手書きでノートを作成することを薦めた本。
なぜ『手書き』なのかは、キーボードでの文字入力と手書きでは同じ文章作成でも脳の働きが違うため。
確かに推敲は画面上よりも手元で書いて行うほうが文章が頭に入ってくると思います。
また、ノートとメモは別という考えで、
・メモは走り書き
・メモを基にして文章化されたノートを作成する
といった区分があり、著名人のノートの紹介に多くページを割いています。
興味を持ったトピックとしては3つ
・ICレコーダーは文章化しないと無意味である
・時間管理マトリックス
・マンダラート
このうち『時間管理マトリックス』はポピュラーなものらしく関係書籍がたくさん出ているようで、「7つの習慣-成功には原則があった!」という本が有名らしいです。
視覚化とゲーム化
時間管理マトリックスの概要としては十字線を引き、4つのスペースに以下の区分でやることを分類するというもの。
・重要かつ優先度が高い事項(左上)
・あまり重要ではないが、今すぐやるべき事項(右上)
・重要だが今すぐやらなくてもいい事項(左下)
・重要ではなく優先度も低い事項(右下)
縦の線が優先度、横の線が重要度ということ。
終わった事項は二重線を引いたり、別の区分になるものには矢印を引いたり等の視覚化が重要であると感じました。
また、マンダラート は「井」型を書き、中心に「テーマ」を書いて他8個の枠にテーマから想像されること(連想、関連)を記載するという方法。
ポイントは「なんとか8個埋めよう」というゲーム感覚も手伝ってアイデアが出ることで、思考整理だけではなく発想にも有効だと思いました。